2020年の東京を猪瀬知事の本から予想してみる

オリンピック 猪瀬直樹 都市インフラ

オリンピック東京開催を誰よりも喜んでいるのはこの人かもしれません。猪瀬直樹東京都知事は文壇から政界に主な活躍の場を移したあとも、永田町での経験や都構想をテーマにビジネスマン向けの本をいくつか書いています。

9月8日、東京都知事・猪瀬直樹氏は、2020年東京オリンピック開催決定の瞬間に現地ブエノスアイレスで立ち会い「最高の五輪を用意できるということが伝わった。勝因はチームワークです。」と喜びをにじませました。

開催決定に至るまでには、紆余曲折がありました。副知事時代には、東京は2016年開催地に立候補しながらも、わずかに届かず落選。都知事となり2020年開催に再立候補したあとも、ニューヨーク・タイムズのインタビューの中で他の開催候補都市を貶す発言があったとして、謝罪に追い込まれる事態になりました。

一時は、この「失言」によって大きなビハインドを背負い、開催地選出が危ぶまれたとする見方もありました。当時は、誘致失敗ならば戦犯は猪瀬知事、とする世論の高まりもあったため、東京開催が決定したことで誰よりもホッとしているのは、彼なのかもしれません。

猪瀬知事は、道路公団民営化の経験を生かし、交通インフラの整備や水道事業などの都市インフラに力を入れています。IOCの最終プレゼンテーションでは自ら壇上で、東京のインフラの充実について力強くアピールを行いました。

現在、猪瀬知事が特に力を入れている事業のひとつが、地下鉄の一元化です。果たして、それはどのような形で実現するのか、7年後の東京はどんな表情を見せているのか、著書でその構想について触れてみてはいかがでしょうか。


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