まず、マッキンゼーに入社すると、新入社員はマッキンゼー式の問題解決スキルをまるで軍隊のブートキャンプのように叩き込まれるそうです。『マッキンゼー流 入社1年目問題解決の教科書』は、その新人研修プログラムを誌面で疑似体験できるものとしています。そして、この本を書いた理由として、マッキンゼーで叩き込まれる問題解決のスキルは、多くのビジネスパーソンの「秘密道具」になりうるからとしています。イシュー・ドリブン、ロジックツリー、ロジカルシンキング、ピラミッドストラクチャーなど、基本プロセスからフレームワークなど、自分の答えを出せる人になるためのスキルが満載です。
マッキンゼーがなぜ、最強で最高なのかと言えば、コンサルティングファーム分野にて世界トップと紹介されることも多いからです。金融業界を見た場合に、同じポジションにあるのは投資銀行のゴールドマン・サックスだとも言われます。『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』は、世界でトップクラスのハーバードビジネススクールのMBAホルダーが、マッキンゼーとゴールドマン・サックスに勤務することでわかったトップエリートたちの共通点をまとめたものです。その内容は「初対面で相手の名前を3回口に出す」「ホウレンソウは仮説を入れて、念押し型で行う」など、共通点は非常に基本的なものなのですが、どうしてこの「基本」が大切なのか、エピソードなどを交えて紹介しています。
『採用基準』は、10年以上マッキンゼーにて採用マネージャーを務めていた著者が、若い世代の日本人が何を目指し、どんなスキルを身に付けるべきなのかを語ったものです。マッキンゼーでは、 「地頭がよい人」や「論理的思考力がある人」を求めているわけではなく、将来のリーダーを求めているとしています。本書では、同社において問題解決を行うのに必要なリーダーシップとは何かを解説するとともに、そのリーダーシップこそが日本の将来に必要であると説きます。リーダーシップの本来の意味と重要性に気づくことができる1冊です。
なお、マッキンゼーなどのコンサル業界には「Up or Out」という原則があり、「昇格するか、組織を出ていくか」という意味だそう。つまり、昇格し続けない限りその会社にいることはできない、厳しい業界でもあるのです。