まずは、小さくても社会にとって必要とされる企業というのはどういうものかを知ることから始めましょう。『日本で一番大切にしたい会社』では、会社は顧客のためのものでも、まして株主のためのものでもない、という著者の主張から始まります。。会社とは、社員が喜びを感じ、幸福になれて初めて顧客に喜びを提供することができる。 顧客に喜びを提供できて初めて収益が上がり、株主を幸福にすることができる。 だから株主の幸せは目的ではなく結果であるとしているのです。そして、そのことを実証する「日本でいちばん大切にしたい会社」が、小さくても社会にとって必要な企業であるとしています。
そして、小さな会社にこそ必要なのはブランド戦略であると説くのが『だれかに話したくなる小さな会社』です。小さな会社ながら、業界において他に見ないような会社は、人材や情報、お金といった経営資源が、向こうから集まってくるものだとしています。本書では、こういった会社をブランド会社と呼び、企業がなぜブランド化を意識しないとならないのか、どうやったらブランド会社を作ることができるのかをまとめています。
しかし、会社をブランド化すると言われても、いったい何をすればよいのか、そして先立つものがないという中小企業も多いかと思います。『小さな会社を強くする ブランドづくりの教科書』は、広告宣伝費などをかけることができない、これまでの歴史も長くないといった、中小企業や地域産業がどうやってブランドを作るかを体系的にわかりやすく説いたものです。消費者による視点をもとにしたアンケートを基にした事例も収録されており、ブランド戦略を実践する際に役立つことでしょう。