「複雑」をシンプルに見せるテクニック

図解表現の技術を磨くための3冊

図解をうまく使いこなせるようになると、複雑な数字や内容に関するポイントを効率よく伝えられることから説得力があがります。しかし、図解を体系的に学んだことがあるという人はそれほどいないのではないかと思います。データや考えをどう図解としてまとめ、わかりやすく説明すればよいかを説明した書籍を紹介します。

パソコンで誰でも簡単にグラフや図解が作れるようになりましたが、自己流ではなかなか伝えたいことが伝わりません。まずは基本を学ぶのにぴったりなのが『伝わる!図表の作り方が身につく本』です。本書では、グラフや表などを作るにあたって知っておくべきルール、効果的に見せるテクニックを、ダメな例・良い例の実例を用いて解説しているので、ひと目でその差がわかります。まずは図解の基本的なルールや表現技術を知りたいという方におすすめの1冊です。

さらに、「数字」や「データ」などの定量的な情報を表現するテクニックを学ぶのにぴったりなのが『ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール』です。本書は、金融経済ニュースを発信する日刊紙「ウォールストリート・ジャーナル」の図表表現のディレクターとして活躍した著者が、世界標準の図表とはなにか、そしてその図表づくりのノウハウを余すことなく集めたものです。定量的な情報を使う上で重要な要素である、フォント、色使い、デザインの基礎と、データの扱い方を学ぶことで、本当に効果的な図表の作り方がわかります。

定量的な情報を図解表現できるようになったら、ステップアップとして「自分の考えを図で整理し、わかりやすく人に伝える」技術を身に付けたいものです。『頭がよくなる「図解思考」の技術』は、図を使って頭の中を整理・分析し、さらにそれを他人に伝えるためのものです。本書を通して読むことで、「インプットした情報を、瞬時に図解で整理し、メモとしてアウトプットする」というシンプルなスキルが身につきます。このスキルによって、情報を聴くときも、理解するときも、伝えるときも、常に図で考えられるようになることでしょう。


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