どうみても外見がパッとしないのに、なぜか同性や異性から慕われる人というのはいるものです。そういった人を観察すると、「自分の話はあまりしていないのに、人の話をずっと聞いている」だけなのに、意思疎通が取れていることに驚いたことはないでしょうか。それは聞いているだけに見えるけれども、実は「相手の感情に目を向ける」ことができているからなのです。『誰とでも 15分以上 会話が途切れない!話し方 66のルール』で説くのは、 会話の目的は情報交換ではなく「気持ち」の交換であるという理論の元に、どんな場面でも会話がはずむ66の方法を解説しています。
会話において気持ちの交換ができるようになったら、次はそれを文章で伝えられるようになりたいものです。『6分間文章術』は、相手を理解するプロセス、社会を理解するプロセス、そして、自分を深く理解するプロセスといった段階を踏んで文章を作成する、エンパシーライティングを解説したものです。そして、このプロセスは「埋める」 ⇒「 貼る」 ⇒ 「つなぐ」の3ステップに単純化でき、そのステップを踏むことで、共感を生む文章ができるとしています。
伝達力と会話力をベースに、さらに言葉を作るためのテクニックを学べるのが『伝え方が9割』です。上記2冊の本は、相手を理解することに主軸がありましたが、この本で説くのはさらにステップアップして、結果を変える「強いコトバ」を作る方法を説いています。ヒットを連発したコピーライターが明かす、相手の心を揺さぶる「伝え方の技術・魔法」が詰まった一冊です。
ここまで読んで気が付いたかと思いますが、結果が出せる伝え方と話し方を身に付けるには、まずは相手のことを思う気持ちが必要なのです。今回紹介した3冊は、そのテクニックを身に付けるのに適しているといえるでしょう。