「スシロー」
サブテーマ:顧客価値提案のHowを正しくとらえよう
◎本日の担当
原由梨奈(ニックネーム:ゆりな)
趣味:旅行の観光本を読むこと
グルメなゆりなさんは、テーマをスシローに選択しました。これは、みんなが知ってる回転ずしのお店。
学生のおなかも満たしてくれるカジュアルな「寿司体験」を提供してくれるこのお店、いったいどのようなビジネスモデルなのでしょうか。興味津々です。
スシローについても、さまざまな情報がWEBでも閲覧でき、なおかつテレビの露出も高く、雑誌などでも取り上げられています。多くの情報をいかに整理・体系化できるか? スシローをビジネスモデルできれいに読み解くことができるでしょうか? さっそく発表してもらいましょう!
まずはスシローのなりたちから。
そうなんですね。大阪のお寿司屋さんから、現在の一大回転ずしチェーンを築き上げた会社なんですね。最近ではこのビジネスモデルが海外にも展開しているとのこと。ますます興味深いです。
こちらの価値提案はズバリ、お寿司屋さんが作り出した会社。つまり、もう「寿司」で攻めるということはきまっていたわけで。そうすると顧客価値のWhat(なにを解決策として提案するか)から、はじまるわけです。そこから考えてWhoを逆算し、マーケットを広げていくという考え方ですね。
そんなWhatを多くの人に味わってもらうと思うと、やはり「価格を気にせず腹いっぱい」なWhoに提供するわけです。ということで、スシローが提案する顧客価値に納得がいくわけです。
なるほど。
ゆりなさんによると、この顧客価値提案には3つの秘密が隠されているとのこと。
ひとつは、セントラルキッチンを廃止して、鮮度を高めるとのこと。
もうひとつは、原価率を50%に設定し、顧客においしいものを提供すること。顧客に高品質のものを提供するということですね。
3つめは、寿司の管理システムで鮮度管理をするということ。 これらが「うまい寿司を腹いっぱい」という提案になり、それらを支えているのですね。
って、そのとおりなのですが。。。あれ?
これは、顧客価値提案なのでしょうか?
顧客価値提案のHowは、代替策とはことなることを表現するために、どのようなプロモーションやネーミング、そして最も大切な価格設定をするのかということ。
これらは「顧客価値提案」をささえてはいますが、あくまでも裏側の話。お客さんには実は関係のない話なのです。
このあたりの勘違いは、どのビジネスパーソンでも実はやりがちなんですね。Howというと、すなわちすぐに仕組みを考えてしまいます。
でもそれは、利益とプロセスのWho-What-Howの仕事なんです。
さておき、顧客価値提案はうまくまとまっていましたので、こんな感じになります。
そうです。お客さんに伝わるのは、このようなことなので、顧客価値提案自体は正しくとらえられていますね。
スシローに関しては、やはり利益の取り方に面白さがあります。
そう、マージンミックスです。均一価格なのに原価が異なる商品を提供し、そのミックスで一定の利益を作り出すという方法論です!
このような顧客価値提案と利益をもとに、9セルを作り上げるとすると、以下のようになります。
次回は、この9セルをさらにブラッシュアップしていきましょう!