Amazonランキングの謎を解く 確率的な順位付けが教える売上の構造

書誌情報

  • Amazonランキングの謎を解く
  • 確率的な順位付けが教える売上の構造
  • 化学同人
  • 2011-05-31
  • 9784759813395
Amazon

著者

特徴

  • インターネット時代におけるロングテールビジネスの先駆けとされるAmazonで公開されている書籍ランキングの変動に注目し、数理科学的にアプローチ
  • ロングテールからの売上への貢献度合いや、昼夜における人びとのネット活動の様子などを単純な数理モデルに当てはめ、大胆に予測
  • 限られたデータから複雑な社会現象を読み解いている

目次

第1章 謎順位

1・1 インターネット時代の順位付け
1・2 アマゾンの謎順位
1・3 研究を始めたころ

第2章 ランキング

2・1 最後に売れた順
2・2_謎順位と数理モデル

第3章 大数の法則

3・1 ばらつきを抑えて鮮明にする
3・2 平等性の指数

第4章 模型と現実

4・1 何位だとどれだけ売れる?
4・2 多すぎて勝手に順位付けできない

第5章 確率過程入門

5・1 小さな原因の累積
5・2 交通事故の統計
5・3 日々の記録
5・4 大きさを測るということ

第6章 流体力学的極限

6・1 できるだけ単純な数式
6・2 極限を用いて分布を単純化する
6・3 ランキング下位は売上に貢献するか?
6・4 理論の補足

第7章 ロングテール

7・1 関心は集中する
7・2 活動の昼夜差
7・3 2ちゃんねるのスレッド一覧

第8章 長い尾

8・1 長時間変化
8・2 確率的な順位付け

推薦コメント:達人出版会 高橋 征義さんより

ここ数年に出た本で最も印象に残った一冊。本書のすごさは限られた字数では語りづらいですが、「大規模Eコマースでのリアルタイムのランキング」という現代的な対象設定、数理的な考察に基づくそのモデルと実際のamazonランキングの測定結果との極めて美しい一致、一冊の継続的ランキングデータを見るだけでamazon書店の在庫数やロングテール仮説の正しさを推測するという数理科学の底力など、とにかく素晴らしい読書体験でした。

関連キーワード


新作Infographicsのご案内、名著の要約(メール限定!)などを週に1回のニュースレターでお届けします。2013年10月スタート。

サイト概要、運営者情報、個人情報のお取り扱いについてはこちら