成果報酬型インターネットメディアのアルバイト求人サイト「ジョブセンス」や不動産賃貸情報サイト「door賃貸」など多数のインターネットメディアを運営しているリブセンスの代表取締役社長を務め、史上最年少での東京証券取引所市場第一部上場を果たした村上 太一さん。
たくさんのメディアの取材を受けられているのにもかかわらず、出来たてほやほやのメディアであるわれわれTNB編集部の取材にもあの素敵な笑顔で気さくに応じてくださいました。今回は、そんな村上さんに教えていただいた、最近読んで面白かった本や会社経営をする上でためになった本などをご紹介します。
★CTOの平山さんおすすめの本はこちら
実例 図解版 メンタリストDaiGoの相手を意のままに操る「話し方」入門
村上さんが最近読んで面白かったという本。『実例 図解版 メンタリストDaiGoの相手を意のままに操る「話し方」入門』です。
著者のメンタリストDaiGoさんは、共通の知人に紹介されました。実際、同じ年で、彼も読書家ということもあり、通じる部分があって、とても打ち解けたんです。
その彼にこの本をもらったので、読んだのですが、面白かったです。心理学について分かりやすく書かれていて、良かったですよ。ちなみに、彼の読んでいる本の量は異常なぐらいだそうです。速読で1日4冊とか読むとか。
隠れた人材価値 ウォー・フォー・タレント
続いては、私たちの会社、翔泳社から出版している本2冊。『隠れた人材価値 高業績を続ける組織の秘密』、『ウォー・フォー・タレント "マッキンゼー式"人材獲得・育成競争』です。せっかくならということで、おすすめの本の中から、弊社の本を選んでいただいたそうです。ありがとうございます！
どちらも、非常にいい本だと思います。『隠れた人材価値』は、『ビジョナリーカンパニー』での分析の仕方に似ていて、いい企業と悪い企業はどこが違うのか事例を元に紹介されています。
また、『ウォー・フォー・タレント』は、ちょっと昔、2011年ごろに読んだのですが、本の冒頭の部分で、「経営者は人材が大切だと言っているが、そこに本当にコミットしきれているかというと、実際違うのではないか」という言葉を受けて、はっとしました。そのころ、人材の採用については、各事業部の部長が担当していたのですが、人材の採用に特化した人材を採用するきっかけにもなりました。人が大切だとは言っていたけど、確かに動けてないなと。本当に大切だと言うなら、そこにリソースを割く必要があるし、そういう専任の担当を置くことで、しっかりとした人材を採用して、会社としても強くなっていかなくてはと思いました。
実際に最近、とある会社で新規事業の部長とかを担当していた非常に優秀な事業のことを分かっている人材が採用できたのですが、その人材をどこに配置するかって考えた時に、普通なら新規事業を任せたりすると思うんですけど、あえて、優秀な人材だからこそ、人事の責任者をお願いしました。
番外編：リブセンスさん新卒入社社員向けのおすすめ本
2013年度の新卒入社社員3名の方に、おすすめの本をなんと20冊ぐらい送ったそうです。それ以外でも、例えば、悩んでいる人がいたらその人に、全員に読んでほしい本は共通図書として、その時々で社員の方に合った本をすすめているとか。
新卒向きの読み易い本を多めにしました。哲学的なものだと、稲盛和夫さんの『生き方』とか中村天風さんの『君に成功を贈る本』とか。あとは、心理学系だと、『影響力の武器』、マーケティング系だと神田昌典さんの本とか。
私自身が会社を起こして、どうやって学んできたかっていうと、教えてくれる方がいないというか、先輩がいない状況だったので、基本的には本で学んでいました。それも大量に読んで、本当に読むときは1週間に4、5冊ぐらい読むときもありました。やっぱり、それがあって今があると思っています。
読書家というだけあって、本のご紹介もわかりやすくてついつい色々とお話を聞いてしまいました。記事には書ききれないほど、たくさんの興味深いお話しをしていただき、ありがとうございました！
