ブクログ 吉田さんの頭を柔らかくする3冊

「エンジニア本大賞」選考委員、吉田 健吾さんおすすめの本

株式会社ブクログ 代表取締役社長として、ブックレビューコミュニティ「ブクログ」や電子書籍作成・販売プラットフォーム「パブー」を企画・プロデュースするなど、本に関するWebサービスを展開している吉田 健吾さん。そんな吉田さんにおすすめの技術書、ビジネス書の中から、ITエンジニアに読んでほしい!とっておきの3冊を教えていただきました。

吉田さんおすすめの3冊は、『横井軍平ゲーム館 RETURNS ゲームボーイを生んだ発想力』、『ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか』、『ビーイング・デジタル ビットの時代 新装版』です。吉田さんからいただいたコメントと合わせてご紹介。

横井軍平ゲーム館 RETURNS

任天堂のゲーム開発者である故・横井 軍平氏へのロングインタビューです。関わった玩具・ゲームごとに構成してあります。

「枯れた技術の水平思考」という考え方に代表される、横井氏の考え方がとてもよくわかる本です。技術をどうやって商品化するか、技術者の陥りやすい間違いなどなど、非常に勉強になります。頭を柔らかくしてくれる本だと思います。

ザ・プロフィット

企業のビジネスモデルのありようを、副題にもあるとおり「利益はどのようにして生まれるのか」という視点から23に分類し、解説する本です。講義のようなストーリー形式で進んでいきます。

技術がコモディティ化していく中、事業としてサービスを開発・運営する際には、利益創出のパターンを沢山知っておくことは非常に役にたちます。登場する例は、古い・伝統的なもののほうが多いのですが、現代にどう転用できるかを考えながら読むと面白いと思います。

ビーイング・デジタル ビットの時代 新装版

まず驚嘆すべきは、この本が1995年に書かれていたということ。MITメディアラボの初代所長 ニコラス・ネグロポンテが、「アトムからビットへ」という変化の先に何が起こるかを論理的に描いた名著です。

物体からデジタル情報へいろいろな財が移り変わることで、何が変わるのか、何が変わらないのか? 技術そのものではなく社会について考えるための視点が得られると思います。

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